田坂広志著『人は、誰もが「多重人格」』
こんばんは、白トマトです。
今回は、今年私が読んだ本の話です。
ビジネス書を計12冊、小説(純文学、青春映画原作)を計9冊。
ただし今年の10月からという、にわか読書少女です。
きっかけは試用期間の終了式での、人事の偉い人のスピーチでした。
「あのねー読書した方がいいよ。電車でさ、みんなスマホゲームしてるじゃん。あれチャンスだと思うよ」
ぎくっ。
私のことかと。行きかえりの電車計2時間はおろか、研修期間の飽き時間ですらゲームに勤しんでいた私。(白猫プロジェクトと、ポケットの中の騎士団☆)
あーじゃあ読書しよっかなーと思いたちました。
OJTが試用期間で終わるので、自分を導いてくれる何かが欲しかったのです。
私の読書には、その時の自分の悩みがモロに出ます。
中でも印象的だった本は、
田坂広志さんの『人は、誰もが「多重人格」』
多重人格というと否定的に捉える人が多い。しかし、仕事ができるというのは、自分の複数の人格が切り替えられるということ、それがキャリアを積むということだ、という内容でした。
この本は、会社で仮面を上手く被れず、自分が情けなくて辛くなっていた私を救ってくれました。
私はHSP(highly sensitive person)です。
何それ?と思う方もいれば、
だんだん広まっている言葉なので知っている方もいるかもしれません。
HSPとは刺激に対し敏感な人で、5人に1人が相当すると言われています。
もちろん、誰だって物事に傷ついたり、悩んだりしますよね。HSPが特別な訳なんかじゃありません。
ただHSPは、人との関係や自分の成果について、すごく悲しんだり、すごく喜んだりします。そして、人の感情がなんとなく読めるので、例えばお互い笑顔で会話している2人が、心ではお互いを嫌っていることが分かります。そして、そのことになぜか傷ついたり、疲労を感じてしまいます。
上記の理由から、私は会社で先輩の表と裏を感じるたび悲しくなり、そして自分自身も表向きの顔をつくることに罪悪感を感じていました。
でもこの本を読んでからは、会社で本音と違う振る舞いをほぼ常にすることは能力開発の一部なんだな、と表と裏を作ることを肯定的に捉えることができるようになりました。他の人は当たり前にできていることなのだと思います。自分はこのことに関して、周りより遅いスタートを切りました。
相変わらず、HSPであることは社会では面倒なことだと思う毎日だけれど、物事の捉え方を変えることでなんとか切り抜けていきたいです。
読書は悩みを解決するヒントをくれることがありますね。